フルートの音程が合わない理由と改善法①|音程のズレに気づいていないなら聴く訓練を

教室ブログ

はじめに

「音程が合っていない気がする」「チューナーを見るといつもズレている」「合奏で音が浮いてしまう」

フルートを続けていると多くの人が一度はぶつかる悩みが音程です。

特にフルートの場合

  • 高音域やffで上ずる
  • 低音域やppで下がる
  • フレーズの最後で下がってしまう

と悩む方は多いのではないでしょうか。

音程が悪いと、ソロでもアンサンブルや合奏においても自分の演奏に自信が持てなくなりさらに音程が合わなくなったり、音程を気にするあまり音の響きが失われてしまったり音楽的につまらない演奏になってしまったり、悪影響が広がってしまうこともよくあることです。

これ以上問題を広げないためにも、音程が悪いと悩む自分の問題がどこにあるのか、個々にしっかり確認して正しく練習することが大事です。

この記事では

  • なぜ音程が合わなくなるのか
  • まず何を確認すべきなのか
  • ロングトーンや曲練習にどうつなげれば良いのか

など、できるだけ分かりやすく解説していきます。

フルートの音程の問題を抱えている人がまず確認すべきこと

音程が悪い、合わないと悩む人に問題を解決するための第一歩として確認したいのは、音程がズレていることに自分で気づけているかどうか。

音程の悩みには大きく分けて二つの段階があります。

① 音程がズレていることに気づいていない段階

② 音程がズレていることに気づいている段階

この記事では、
**①の「気づいていない段階」**にフォーカスしています。

なぜならここを飛ばしてしまうと、どんな練習をしてもあまり意味がないし効果が出にくいからです。

音程がズレていることに気づけている人へ

もし

  • 合奏で自分だけ音程が外れているのが気持ち悪い
  • 吹いていて高いのがわかるのにどうしても下げられない
  • 音程が不安定と指摘されることに自分でも納得しているが、どうしたらよいかわからない

などと感じられている場合は耳そのものに大きな問題があるケースは多くありません。

この場合は

  • 息の流し方
  • 体の使い方
  • アンブシュアについて

など、次のステップに進むことができます。

この「気づけている人」がどうやって音程を安定させていくのか。

この内容については別の記事で詳しく解説する予定です。

音程の悪さに気づいていない場合はまず聴く耳を育てるべし

一方で

  • 人から音程が悪いと指摘されて自分ではわからない
  • 自分では合っているつもりなのにチューナーを見ると合っていない

など、音程がズレていることに気づけていない人はまず聴く力を育てる必要があります。

聴く力を育ててまず音程の差異に気づかないと、何を直していいか分からない、合わせているつもりでも改善しないということになります。

逆にここがクリアされれば、他に問題がない方は一気に悩みが解決する場合があります。

地道な作業となりますが根気強く続けましょう。耳が育ち音程がわかるようになれば、演奏やアンサンブルする楽しさも倍増しますよ。

フルート音程改善の第一歩は「聴く訓練」

ここで大切なのはチューナーを見て合わせることではありません。

音程を良くするための聴く訓練は次の順番で行います。

聴く訓練①:基準音を聴く→想像する→吹く

まずピアノの音やチューナーの基準音一音をよく聴きます。

次にその音を頭の中で鳴らします。それからその想像した音を出してみます。

チューナーを見る前に「自分の答え」を出す

音を出したあとすぐにチューナーを見るのではなく、

  • 合っている気がする
  • 少し高い気がする
  • 低い気がする

と、必ず自分なりの判断をします。

この「考える・感じる」時間が耳を育てるためにとても大切です。

聴く訓練②:確認→合っていなければ最初から

そのあとでチューナーを見て、

  • 自分の感覚と合っていたか
  • どのくらいズレていたか

を確認します。

もし音程が合っていなかった場合でも

❌ そのまま針を見ながら合わせにいく
のではなく、

⭕ もう一度基準音を聴くところからやり直す

これが重要なポイントです。

想像した音と実際の音を比べる

この練習で一番大切なのは、頭の中で鳴らした音と実際に吹いた音が合っているかどうかを自分の耳で感じることです。

合っていなければ、

  • 高いのか
  • 低いのか

これだけでいいので感じて考えてみてください。

正解でなくて構いません。
この積み重ねが音程の差異に気づける耳を育てます。

ロングトーンへのつなげ方

この聴く訓練はロングトーンに応用できます。


①音を出す前に基準音を聴き、高さをイメージする

②音を出す
 ➡︎音程が合っているのか、高いのか低いのか「自分なりの判断」をする

③チューナーで確認する
 ➡︎合っていればチューナーから目を離しそのままロングトーン
  (チューナーと合っていても「自分なりの判断」と違っていたら①へ戻る)
 ➡︎合っていなければ①へ戻る

④伸ばし終わる直前にもう一度チューナーを見て確認
 ➡︎合っていてもいなくてもそのまま吹き終える

⑤吹き終えたらすぐまた基準音を鳴らす
 ➡︎実際に吹いた音程との差異を感じる

という流れを始めは1音1音丁寧に行います。長く伸ばす間もイメージを切らさず、最後まで音程を保持するようにしてください。
一音一音がいつも合うようになってきたら、例えばソノリテの2音ずつ、3音、5音ずつをまとめてやってみたり、和音を鳴らしてからその構成音でロングトーンしたり、色々と応用させてみてください。

ロングトーンはただ伸ばす練習ではなく、音程を育てる練習になります。

曲練習では「フレーズ単位」で聴く

曲の中では、1音ずつよりもフレーズ全体で聴くことが大切です。

ここで役に立つのが和声を感じるということ。
「和声を頭の中で鳴らす」と言うと難しく感じられるかもしれませんが、和音を分析したりコード名を考える必要はありません。基準音を鳴らして頭の中でイメージするという「聴く訓練」の応用です。

伴奏をよく聴く

伴奏がある場合、

  • 自分の音がなじんでいるか
  • 上に乗っているか
  • 浮いて聞こえないか

を感じてみてください。

フレーズの「居心地」を感じる

音程が安定していると

  • フレーズが落ち着く
  • 音が自然に収まる

感覚があります。

逆に

  • どこかザワッとする
  • 落ち着かない

と感じたらそこに音程の問題が隠れていることが多いです。

感じ方は「なんとなく」でOK

明るい・濁る・溶ける

そんな曖昧な感覚で十分です。

この感覚が育つとフレーズ全体の音程が安定してきます。

音程はセンスではなく、育てられる力

音程が悪いと聞くと「耳が悪いから」「音感がないから」と思われがちです。
実際、音程のズレに気づけていない場合は耳がうまく使えていない状態にあることが多いです。
ただしこれは生まれつきの問題というよりも「聴く訓練が足りていない」ことによって起こっている場合がほとんどです。

自分の音程がズレていることに気づけているかどうか。まずはここが音程改善の分かれ道になります。

そして音程の悩みは

  • 気づき方
  • 練習の順番

を整理するだけで大きく変わることがあります。

ただし一人で練習していると

  • 合っているつもり
  • 何が原因か分からない

と迷いやすい部分でもあります。

国神フルート教室のレッスンでは

国神フルート教室では

  • 音程がどこでズレているのか
  • 何に気づけば良くなるのか

を演奏を聴きながら一緒に整理していきます。
チューナーだけに頼らず耳と感覚を大切にしたレッスンです。
「音程が合わない」という悩みも原因が分かると気持ちが楽になる方が多いです。

音程に悩み続ける練習を終わらせませんか?

音程の不安は演奏のストレスにつながります。

正しい方向で整理できると

  • ロングトーンが安定する
  • フレーズがまとまる
  • 合奏が楽になる

と、演奏全体が変わっていきます。

もし今

  • 音程が合わないと言われて悩んでいる
  • 自分では分からず不安になっている

そんな状態でしたら一度体験レッスンで一緒に音を聴いてみませんか?
あなたの音がどう聴こえているのか、どこを変えれば良くなるのか、丁寧にお伝えします。