講師プロフィール

悩みやコンプレックスを抱えながら歩んできたフルート人生。同じように悩む人の力になりたい。

山下萌

富山県立呉羽高等学校普通科音楽コース卒業
桐朋学園大学音楽学部演奏学科管打楽器部門首席卒業
ウィーン国立音楽大学演奏科修士課程修了
桐朋オーケストラアカデミー研修課程修了
元シンフォニー・ソング・オーケストラフルート、ピッコロ奏者
元ソウルドイツ人学校フルート講師
富山県青少年音楽コンクール優秀賞
全日本学生音楽コンクール入賞
これまでに熊谷永子、峰岸壮一、高野成之、白尾彰、G.マシャエキ=ベアの各氏に師事

桐朋学園大学では成績優秀者による選抜室内楽演奏会、選抜卒業演奏会に出演。
また学内オーディションに合格し著名な指揮者によるオーケストラ演奏会に多数出演。チョン・ミョンフン指揮日韓合同オペラ「カルメン」など。

ウィーン留学中は様々なオーケストラの一員として楽友協会ホールやコンチェルトハウス、シェーンブルン宮殿などウィーンの主要ホールにて演奏した他、オーストリアやドイツの各地で演奏活動を行った。シュタイヤー音楽祭オペラ「カルメン」、「ドン・ジョバンニ」など。
またウィーン国立音大指揮科の為のオーケストラで毎日のように演奏、M.ストリンガー、U.ラヨヴィチ両教授の指導のもと研鑽を積んだ。

帰国して桐朋オーケストラアカデミー研修中にソウルのシンフォニー・ソング・オーケストラ(元KBS交響楽団指揮者ハム・シンイク率いる新進気鋭若手オーケストラ)のオーディションに合格、韓国へ。在籍中はピッコロ協奏曲のソリストも務めた。
2年間フルート、ピッコロ奏者を務めたのち退団しフリー奏者に。ソウルの様々なオーケストラに客演したりソロや室内楽でも活動した。映画音楽や現代作曲家の作品の演奏や録音、コンサートの企画も行なった。
俳優で元環境庁長官、ソウルアートセンター理事長も務めたソン・スク氏との朗読コンサートを企画・演奏し、満席、好評を得た。
また録音演奏を担当したセオ・ジー氏のフルート・ソロの為の作品がFNMC(Flute New Music Consortium)作曲コンクールにて入賞、演奏について”… It’s a really fascinating concept and Moe Yamashita’s performance in incredible! …”(FNMCホームページ)との評価を得た。

現在子育て中につき演奏活動休止中。
2024年帰国、国神フルート教室開校。

勘違いから始めたフルート、大好きな先生との出逢い、険しく辛いフルートの道へ

そもそも勘違いで始めたフルートです。

小5の時、母から友人がクラリネットをやっているからやってみない?と誘われ、行ってみたらフルートでした。フルートとの出逢いのエピソードとして何ともパッとしない話です。

こんな風に思いがけず始めたフルートですが、褒め上手な母の友人からうまいね、才能があると乗せられいい気になりました。息、すなわち生命力があふれ出るような吹奏感と音色が気に入り、夢中になって練習しました。

中学に上がってたまたま行った楽器屋さんで出会ったフルートの先生がたまたま近くに住んでいらして習いに行くことになりました。上手くて若くてかわいい先生が大好きになり、先生みたいにもっとフルートが上手くなりたいと、先生への憧れも手伝いますます練習に励むようになりました。

幼い頃から家でクラシックが流れていた環境からなんとなくオーケストラの人になりたいという漠然とした夢がありましたが、進路を決める時に勉強をしたくないからというとんだ理由で選んでしまったフルートの道、オケ奏者への道、当時の私はこんなに険しく辛い道とは知る由もありませんでした。

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悩みとコンプレックス、試行錯誤

昔から自身のフルートの音の線の細さが、豊かさやダイナミズムに欠けるところが悩みでした。また本番で必要以上に緊張してしまい本来の力を発揮できないことも悩みでした。

体型は痩せ型で胸が薄く肺活量もありません。中学は吹奏楽部、高校はオーケストラ部(どちらも弱小)で運動もほとんどしたことがありませんでした。

性格も内向的で人見知りのコミュ障、超ネガティブで、失敗してはくよくよと悩み、友だちもいなかったので家族に弱音を吐きまくりウザがられていました。

フルートの悩みが自分の細身の体やマイナス思考、自信のなさからきているのではと、自分の体格や性格がコンプレックスでした。そして音量を出そうと力いっぱい押すように吹く癖がついていました。

豊かな音を鳴らすために、本番で力を発揮するために、体を大きくしたらよいのか?自信をつけたら?と試行錯誤しました。筋トレ、ジョギング、ヨガ、バレエをしてみたり、大学でアレクサンダーテクニック、身体コントロール、集中トレーニング、自己催眠方などの講義を受けてみたり、身体や呼吸法に関する本を読んでみたり、様々なフルーティストのレッスンを受けて尋ねてみたり…紆余曲折、回り道もしました。

留学中には欧米人の体格やそれに伴う音量、音楽のスケールの大きさに圧倒されました。西洋音楽をやる上で日本人であることの不利を感じ、これは同じやり方では敵わないと、腹式呼吸もしっくりきていなかったため、別のやり方を考えるようになりました。

またヨーロッパの建造物は石造りで楽器を吹いた時の響きが日本の家屋とは全く異なります。もともと響きが多いためあまり一生懸命吹かなくてもよく響くのです。この環境に身を置いてみて、この人たちの身体的・音楽的余裕はここからもきているのではと脱力を意識するようになりました。それまでの癖がなかなか抜けずとても苦労しました。

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試行錯誤を経て辿り着いた呼吸法とお腹の支え、上達の近道に

未だ道半ば、きっと一生かけて悩んでいくのでしょうが、呼吸やお腹の支えと言われるものがフルートを吹く上で最重要であること、今の段階で日本人に合ったベストの呼吸法と支え方、そしてそれが脱力や精神的安定に繋がり、うまくいけば全ての悩みを解決しうることもわかりました。

たくさん悩み、回り道をして時間をかけて習得したことを同じように悩む方の助けに、上達の近道となるようにレッスンで伝えていきたいと思います。悩みから解放され、本来の目的である音楽をする喜びや楽しみを感じてもらえたらこれほど嬉しいことはありません。

特に私と同じ悩みを持つ方、細身の女性、自信のない方、ネガティブな方(笑)、気持ちをわかってあげられますし、力になれるかと思います。

また自分は超マイナス思考と書きましたが、自信のなさからとにかく色んなことが心配で心配で、失敗しないようにたくさん準備をする癖はついていました。そのせいかこんな性格なのに、挫折感を味わいながらも何故か世界で演奏してきました。世界最高峰と言われるウィーン国立音大で勉強し、オーディションに落ちまくりながらも韓国ソウルのオーケストラに入り、一応子どもの頃からの夢も叶えました。
成果と呼べるほどのものでもありませんが、それら歩んできた実績は私の武器として捉えてもよいのかな、皆さんのお役に立てるのではないかなと考えています。

今も教室開校という新たな挑戦をするにあたり、性格的に楽しみより心配事がつきません。しかしだからこそ今まで同様しっかり準備をして、きっちり成果を感じてもらえる教室になるよう努力を続けていく所存です。
真面目だけが取り柄です。誠心誠意尽くして皆さまに愛される教室にしていきたいです。

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まずはレッスンを体験してみてください

趣味でも、吹奏楽部でも、音高・音大志望でも、本気で上達したい方は国神フルート教室へお越しください。

音が出ない、高音が出ない、低音が出ない、音が安定しない、音程が下がってくる、音程が高すぎる、音に雑音が混じる、息漏れがする、息が続かない、音に響きがない、遠くまで聞こえる音を出したい(遠鳴り)、指がまわらない、スランプから抜け出したい、腹式呼吸がしっくりこない、「お腹の支え」がわからない等、フルートに関する悩みを抱えている方も国神フルート教室へお越しください。

体験レッスンは対面でもオンラインでも受け付けています。動画・録音添削レッスンも体験できます。

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国神フルート教室